第7回技術講演会(2019年10月4日開催)
マルチボディダイナミクス協議会 第7回技術講演会 を 日本大学理工学部 駿河台キャンパス タワースコラ3階 S301ホール にて開催し,65名の方にご参加いただきました.
プログラム
1.高速画像処理とその応用システム
東京大学 教授 石川正俊氏
1,000fpsの高速の画像情報から高速低遅延で情報を抽出し, 視覚フィードバックも含めた高速知能システムとして活用する方法について解説する. まず,その設計思想として,ダイナミクス整合やタスクの並列分解の考え方を示し, ビジョンチップやアクティブビジョン等のシステムアーキテクチャを解説した上で, ロボット,FA・検査,バイオ・医療,自動車,3D計測,ヒューマンインターフェイス等の応用システムについて, ビデオを交えて紹介する.
2.MBD解析における数値積分法
株式会社モーションラボ 清水信行氏・藤川猛氏
ロボット,建機,自動車,クレーンなどのマルチボディシステムの動作解析には, モデル化,定式化により得られる拘束のある運動方程式の数値積分が必要となる. 数値積分法には種々の方法があるがここでは計算言語ソフトMATLABや汎用解析ソフトで用意されている種々の積分法を紹介し, それらの特徴を簡単な計算事例を交えてわかりやすく示すとともに適切な解法の選定, パラメータや時間刻みの定め方などを述べる.さらに拘束方程式の数値積分におよぼす影響なども説明する.
3.国内MBD研究者,研究室の紹介
一般社団法人日本機械学会 マルチボディダイナミクス研究会
4.スポーツ動作のマルチボディダイナミクス解析
東京工業大学 教授 中島求氏
スポーツにおいてはしばしば用具が用いられ, その結果システム全体として人間-用具-外部環境がお互いに力学的に干渉しあう興味深い系となる. 演者らはこの問題に対し,系を統一的にマルチボディダイナミクスシステムとしてモデル化し, 人間がスポーツ動作を行った際の力学解析を行う試みに取り組んでいる. 本講演ではその実例として,自転車および車いすの漕ぎ動作などのモデル化およびシミュレーション結果について紹介する.
出展社(順不同)
サイバネットシステム株式会社,株式会社システムプラス,シーメンス株式会社,エムエスシーソフトウェア株式会社,
株式会社電通国際情報サービス,株式会社iPX,計測エンジニアリングシステム株式会社