第6回技術講演会(2018年9月21日開催)
マルチボディダイナミクス協議会 第6回技術講演会 を 日本大学理工学部 駿河台キャンパス1号館6F CSTホール にて開催し,117名の方にご参加いただきました.
プログラム
1.Recent Research Directions for Dynamic Analysis of Flexible Multibody Mechanical Systems
漢陽大学校 教授 Daesung Bae 氏
Multibody system analyses have been widely used in automotive, electrical, and heavy industries, to save time and cost of a design process. As the system becomes more precise and fast, role of the dynamic analysis becomes more important. A dynamic analysis must be finished in a reasonable time to go through several design iterations during a design process of a mechanical system. Two major hurdles have existed to achieve the dynamic analysis in the reasonable time. One is to model contact problems, the other is to handle a large degree of freedom of multi flexible bodies. The contact model methods and their difficulties will be addressed. The large number of equations motion and their solution methods will be addressed.
2.非線形機械システムのモデル予測制御」
京都大学 教授 大塚 敏之 氏
各時刻でシステムの応答を最適化して制御入力を決定するモデル予測制 御は、拘束条件を陽に扱える制御手法として近年注目されている。モデル 予測制御を非線形システムに適用する際には、非線形最適制御問題を実 時間で解くアルゴリズムが必要不可欠である。本講演では,非線形最適制 御の基礎から始めて、非線形モデル予測制御の問題設定、実時間アルゴリ ズムと機械システムへの応用事例について解説する。また、複雑なシステムへ の応用を可能にする自動プログラミングのツールについても紹介する。
3.自動車の予見情報利用とその運動制御
九州大学大学院 教授 川邊 武俊 氏
自動車の制御は、何らかの意味で、安全性の向上か省エネルギー化を目 的として開発されている。一方で、目的地到着までに予見されるものごとに 関する先見情報の利用が、通信などの手段で可能となりつつある。先見情 報は一般に安全で効率的な移動に有効であり、自動車制御への利用が期 待される。今ある制御手法の中で、モデル予測制御は先見情報の利用に 適している。中でも、制御対象の非線形な特性に対応可能な実時間最適 化を例として、自動車の予見情報に基づく運動制御について考える。
4.国際会議の研究動向
(一社)日本機械学会 マルチボディダイナミクス研究会
5.多性能同時満足化設計手法とその車両振動乗り心地設計への適用
電気通信大学 名誉教授 石川 晴雄 氏
多性能の個々の目標範囲を同時に実現する設計変数の共通集合を満足 度とロバスト性から求める手法(PSD手法)を用いて、振動乗り心地に関 わる18性能、12設計変数の設計解範囲を求めた。その手法と結果を報 告する。
出展社(順不同)
エクサーチ株式会社,株式会社システムプラス,サイバネットシステム株式会社,計測エンジニアリングシステム株式会社,TechShare株式会社,株式会社電通国際情報サービス,エムエスシーソフトウェア株式会社